セミアクティブRFIDとは

電池内蔵ICタグ

RFIDとはRadio Frequency IDentification の略で、電波を用いた通信・認証技術の総称です。RFIDで利用するICタグで身近なものといえば、SuicaやICOCAなどの電池を持たない「パッシブタグ」です。リーダーライターに近づけた時に電磁誘導で起動します。

一方、電池内蔵のICタグを「アクティブタグ」と言います。電池を内蔵していることで自らの電力で定期的に発信します。

弊社のセミアクティブRFIDで利用するICタグは、上記の「パッシブタグ」と「アクティブタグ」の特長を併せ持つ「セミアクティブタグ」です。

超省電力

通常のアクティブタグは定期的に発信するものが多く、電池の消耗が課題になることがあります。一方、セミアクティブタグは特定のエリア、例えばオフィスの入口やレースのゴールラインなど数メートルの範囲でのみ電磁誘導で起動します。

特定のエリア(トリガー磁界)でのみ発信させることで電池を大幅に節約することができます。

※電池寿命はICタグの種類や使用状況によって変化します。

移動体検知・一括読み取り

レース計測

セミアクティブRFIDの仕組みは、もともと自転車レースのタイム計測のために開発しました。正確なタイムを計測するには、アクティブタグをゴールライン上でのみ発信させる必要があったからです。

時速数十キロで通過する自転車のタイムをすべて正確に計測できるシステムは、数多くの有名レースで採用されています。レースタイム自動計測システムの利用実績

全ての自転車の周回タイムを計測

登下校見守り

一括読み取り性能に長けたセミアクティブRFIDは、子供の登下校状況をメール配信するシステムにも利用されています。ICタグを携帯した子供が校門を通過するだけで、保護者の方にメールを配信するシステムです。

校門でICタグを検知できなければメールは配信されません。また、校門以外で発信してしまうと誤配信になります。 このシステムには、集団で登校する子供達を全て正確に検知し、校門以外では発信しないセミアクティブRFIDが最適です。

※同時に読み取り可能な数は、使用する機器やRFアンテナの種類・数量、現場の環境によって変化します。

正確な位置検知

通常のアクティブタグやBLEビーコンタグは、電波強度測定で位置を検出することが多く、調節が難しく使い難い一面もあります。弊社のセミアクティブRFIDの技術は、ICタグを電磁誘導で起動するLF磁界(トリガー磁界)にエリアIDを付加しています。 ICタグはトリガー磁界からエリアIDを認識し、タグIDとセットで発信します。 エリアIDがあることで、ICタグが起動して発信した場所が確実にわかります。

エリアIDで発信場所を特定

ハンズフリー入退室管理

通信距離が長く発信場所が確実にわかるセミアクティブRFIDは、ハンズフリーで入退室管理を行いたい場合に最適です。エリアIDがあることで内側にいるか外側にいるかを正確に管理できます。

入退室管理を上から見たイメージ

通常、トリガー磁界は球状に出力します。弊社独自の技術で、場合によっては上図の様に半球に出力することも可能です。

他にもお客様の課題を解決するために様々なソリューションで利用されています。

※トリガー磁界の大きさや設置方法は機器によって異なります。
※レース計測機器にはエリアIDの機能はありません。

IoT時代の到来

IoTを支える技術のひとつにBLE(Bluetooth Low Energy)があります。2.4GHz帯の周波数帯で、数メートルから数十メートルの距離を省電力で通信できます。

そこで弊社は、セミアクティブRFIDのBLEバージョンを開発しました。トリガー磁界で起動してエリアIDで位置を特定する基本的な仕組みは同じです。ICタグの電波をスマートフォンでも受信できるので、利用シーンの幅が広がります。

弊社のBLEシステムは、従来のBLEビーコンに比べて、検知精度・電池寿命が向上しています。

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