公開日:2024.03.18|更新日:2025.02.05

「物流のデジタル化で効率化とセキュリティ強化を実現」

物流業界では、2024年4月から施行される「トラック運転者の時間外労働上限規制」により、輸送能力の不足が懸念されています。この問題に対応するため、物流のデジタル化が急務となっています。特に、トラックの入退場管理の自動化は、業務の効率化・生産性向上に大きく貢献すると期待されています。

従来の手動管理は、ヒューマンエラーや時間のロスが発生しやすく、業務の円滑な進行を妨げていました。そこで、特殊なRFIDを活用したトラックの入退場管理システムが注目されています。

トラックの入退場を管理
タグの動作範囲を限定し、さらにIDで識別するので誤認識がない

仕組み

RFタグ

各トラックにRFIDタグを装着することで、ドライバーが意識せずに入退場管理を実施できます。このシステムは完全ハンズフリーで機能し、従来の紙ベースや手動入力による管理の手間を削減します。

LFトリガー磁界

入退場エリアに設置されたLFトリガー磁界により、各トラックのタグを検知。異なるIDを持つ2つのトリガー磁界を利用することで、誤認識を防ぎ、進行方向を識別します。

LFトリガー磁界
実際の設置とは異なる場合があります
受信機/トリガー送信機(RT501)

トリガー磁界でタグを検知、トリガーIDによって誤認識がない

タグが磁界に入ると電波を発信し、受信機が時刻情報を付与。これにより、トラックの正確な入退場時刻を記録し、リアルタイムでの進行方向の把握が可能になります。磁界の外では発信しないので、電池が長持ちします。

トリガー磁界のIDとタグIDで場所を特定
データを時系列に処理することで進行方向がわかる

クラウド・オンプレミス両対応

システムは、クラウド型・オンプレミス型のどちらでも運用可能。企業の要件に応じた柔軟な対応が可能です。

トラックの入退場を管理
クラウドまたはオンプレミスで運用

システム導入のメリット

荷待ち・荷役時間の削減

トラックの入場時刻をシステムで管理し、適切なタイミングで接車できるため、荷待ち時間の短縮が可能。

積載効率の向上

トラックの動態データをもとに、適切な積載計画を立案し、輸送の最適化を実現。

労働環境の改善

ドライバーの長時間労働を抑制し、働き方改革の推進に貢献。

データの可視化による業務改善

リアルタイムデータをもとに業務の改善点を発見し、物流の生産性向上を実現。

アプリケーション

dokoja(位置情報・動態管理システム)

リアルタイム所在管理
リアルタイム所在管理
「誰が」「どこに」「何時に」といった現在の所在状況を、リスト表示やマップ表示でリアルタイムに確認することができます。
入退室状況の可視化
入退室状況の可視化
日毎の動向や月毎の履歴を確認することができます。入退室判定には検知場所毎にトリガー磁界を2つ設置します。
滞在時間・在席状況の可視化
滞在時間・在席状況の可視化
トリガー磁界を一定間隔で出力し、ICタグを検出することで、場所毎の滞在時間を管理することができます。
アラート機能
アラート機能
同じ場所に一定時間滞在している場合に、アラートを表示します。
データ出力
データ出力
CSVで出力します。全ての所在履歴、1日の最初と最後の履歴、1日の場所毎の合計時間数など、客観的なデータを出力できます。
Web API
Web API
特注対応になりますので、別途ご相談ください。

各種機器構成例

室内ドアの入退管理(クラウド)

dokoja機器構成クラウド
機器構成は要件によって異なる

室内ドアの入退管理(オンプレミス)

dokoja機器構成オンプレミス
機器構成は要件によって異なる

車両の入退管理(クラウド)

dokoja機器構成 車両入退
機器構成は要件によって異なる

位置検知(クラウド)

dokoja機器構成 POWERTAG unify
機器構成は要件によって異なる

弊社の製品が選ばれる理由

レースタイム計測での豊富な実績

弊社は1993年よりセミアクティブRFIDシステムの開発に取り組み、1999年に世界初の製品化を実現。自転車レース、マラソン、駅伝、トライアスロンなどの各種競技で採用され、厳しい条件下でも高い検知精度と堅牢性を発揮しています。

ロードレースの計測
高速で走るプロのレースで採用
スズカ8時間計測
数千人のタイムを全て計測

自転車レース以外にもマラソン・駅伝、トライアスロン、モトクロス、競馬(トレセン)などのレース競技で豊富な実績があります。レース計測にも使える検知性能の高さ、堅牢性の高さが、弊社の製品が選ばれる理由のひとつです。

マラソンの計測
マラソン
駅伝の計測
駅伝
モトクロスの計測
モトクロス
カーレースの計測
カーレース
トライアスロンの計測
トライアスロン
競馬の調教の計測
競馬の調教

【レースでの主な実績】自転車ロードレース(ジャパンカップ、ツアー・オブ・ジャパンほか)、マラソン・駅伝(大阪国際女子マラソン、全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)ほか)、JKA 日本競輪学校 など。

レースタイム自動計測はこちら

弊社のセミアクティブRFIDシステムは、高い検知性能が求められる自転車レース計測技術をベースにし、トリガーID技術でより高精度になった他にはないRFIDシステムです。高速移動体や複数の人をハンズフリーで確実に一括認証したい時に最適な選択です。

安心安全ソリューションでの豊富な実績

弊社のRFID製品は、建設現場の事故防止児童の登下校見守りといった、安心安全ソリューションで多くの実績があります。

ヒヤリハンター(導入実績5,000台以上)
接触防止 ヒヤリハンター(導入実績5,000台以上)
30万人以上の登下校を見守り
30万人以上の登下校を見守り

接触防止 ヒヤリハンターはこちら

命を守るソリューションにも使える安心感が、弊社の製品が選ばれる理由のひとつです。

さいごに

本記事で紹介したソリューションは、業務の効率化だけでなく、セキュリティの強化にも寄与し、物流業界全体の品質向上に貢献しています。これらの先進技術を積極的に採用し、継続的に改善していくことが、企業の持続可能な成長に繋がります。