パーソナライズドガイド
公開日:2024.11.14|更新日:2024.11.14
「展示品のガイドを来館者に合わせて自動で変更」
美術館や博物館では、来館者に展示品をより深く楽しんでもらうための「音声ガイド」が欠かせないツールとなっています。近年では、来館者一人ひとりに合わせたパーソナライズドガイドの提供が注目されています。
本ページでは、セミアクティブRFIDを利用した、ハンズフリーなパーソナライズドガイドの仕組みとその利点をご紹介します。
目次
RFタグ
入館時にタグを配布します。上位システムで、来館者の言語設定や好みのテーマ、特定のアクセシビリティニーズ(例:音声案内の速度調整、文字サイズの拡大など)といった個人情報を紐づけます。タグは完全ハンズフリーで意識する必要はありません。
LFトリガー磁界
ガイドを行う展示品に機器(POWERTAG unify)を設置し、トリガー磁界を出力します。
トリガー磁界でタグを検知、トリガーIDによって誤認識がない
タグを携帯した来館者が磁界に入ると電波を発信します。受信機で時刻を付与、トリガー磁界のIDとタグIDで来館者の場所を特定します。磁界の外では発信しないので、電池が長持ちします。
個別情報に基づいたガイドを提供
各展示品にトリガー磁界を設置し、来館者に最適化された音声ガイドやビジュアルガイドを自動的に提供します。
- 日本語や英語の音声ガイド
- 視覚障害者向けの詳細な音声説明
- 歴史に焦点を当てた深掘り解説
完全ハンズフリー
タッチレスでガイドが提供されるので、衛生面での安心感が大きく向上します。特に感染症対策が求められる時代において、この特長は大きな価値を持ちます。
高いパーソナライゼーション
個々の来館者に合わせたガイド内容を提供できるため、子供から専門家まで幅広い層が満足できる体験を提供できます。
効率的な運営
来館者の動線データを分析することで、展示の改善にも役立てられます。
持続可能性の向上
紙のパンフレットやデバイスの使い捨てを削減し、環境に配慮した運営が可能です。
レースタイム計測での豊富な実績
1990年代まで、自転車レースの計測はビデオカメラと目視で行っていました。1993年に、弊社がレース用非接触ICタグの開発に着手し、1999年世界ではじめて製品化を実現しました。それがセミアクティブRFIDシステムの始まりです。今では自転車レース計測の国内シェア90%以上を誇ります。
自転車レース以外にもマラソン・駅伝、トライアスロン、モトクロス、競馬(トレセン)などのレース競技で豊富な実績があります。レース計測にも使える検知性能の高さ、堅牢性の高さが、弊社の製品が選ばれる理由のひとつです。
【レースでの主な実績】自転車ロードレース(ジャパンカップ、ツアー・オブ・ジャパンほか)、マラソン・駅伝(大阪国際女子マラソン、全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)ほか)、JKA 日本競輪学校 など。
弊社のセミアクティブRFIDシステムは、高い検知性能が求められる自転車レース計測技術をベースにし、トリガーID技術でより高精度になった他にはないRFIDシステムです。高速移動体や複数の人をハンズフリーで確実に一括認証したい時に最適な選択です。
安心安全ソリューションでの豊富な実績
弊社のRFID製品は、建設現場の事故防止や児童の登下校見守りといった、安心安全ソリューションで多くの実績があります。
命を守るソリューションにも使える安心感が、弊社の製品が選ばれる理由のひとつです。
セミアクティブRFIDを活用したタッチレスパーソナライズドガイドは、単なる音声ガイドの進化にとどまらず、美術館体験そのものを変える可能性を秘めています。例えば、AIとの組み合わせにより、訪問者の好みに応じたおすすめルートをリアルタイムで提案したり、アートを鑑賞した後に個人向けの特別な展示物情報を提供することで、来館者にとっての満足度向上や、新しい体験の創造にもつながります。