【プレスリリース】大阪・関西万博で展示した「被災者捜索システム」の製品化を本格始動

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クリーンルーム向けRFIDハンズフリー入退室管理システム

半導体工場、製薬現場、食品工場などのクリーンルームにおいて、「異物混入(コンタミネーション)の防止」と「入退室記録の完全性」は最重要課題です。 株式会社マトリックスのハンズフリー入退室管理システムは、セミアクティブRFID技術により、「一切触れない認証」と「正確なログ管理」を同時に実現します。

クリーンルーム向けRFIDハンズフリー入退室管理システムのイメージ

このページでわかること

  1. なぜクリーンルームでは入退室管理に課題が多いのか?
  2. クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理システムの仕組み
  3. クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理システム導入の効果
  4. 導入事例
  5. 機器構成と導入の流れ
  6. FAQ よくある質問

なぜクリーンルームでは入退室管理に課題が多いのか?

高度な衛生レベルが求められる現場(※)では、従来の認証方式(指紋、静脈、カードタッチ)がリスク要因となる場合があります。

※半導体・精密機器工場、製薬・医療現場(CPC/培養室)、食品工場(HACCP対応)

交差汚染に悩む担当者

交差汚染(クロスコンタミネーション)のリスク

カードリーダーや生体認証機への接触は、ウイルスや菌の媒介リスクを高めます。特に無菌室では、認証操作のために「一度手袋で触れる」こと自体が汚染源になり得ます。

認証エラーに悩む担当者

防護服・手袋着用時の認証エラー

全身を覆うクリーンスーツや手袋、マスクを着用した状態では、顔認証や指紋認証の精度が低下したり、カードを取り出す手間が発生したりします。

データ改ざんに悩む担当者

手書き記録によるデータ改ざん・漏れ

GMP(適正製造規範)等の監査対応において、手書き台帳は信頼性が低く、記入漏れやミスがトレーサビリティの欠如につながります。

所在管理に悩む担当者

現場全体の所在管理が煩雑

誰がいつどこにいるかをリアルタイムで把握できず、非常時や交代時の対応が後手に回りがちです。

衛生管理と業務効率の両立に悩む担当者

衛生管理と業務効率の両立が困難

入室時の衛生確保とスムーズな作業動線を両立する手段が乏しく、どちらかを犠牲にするケースもあります。

災害時の安否確認に悩む担当者

災害・緊急時の安否確認が不十分

緊急時に従業員の所在情報を即時に把握できないことが、BCP対応や避難誘導の障害となっています。

解決策:RFIDによる「通過するだけ」のハンズフリー認証

マトリックスの「クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理システム」は、セミアクティブRFID技術を活用し、これらの課題を根本から解決します。

クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理システムの仕組み

クリーンルーム・無菌室でRFIDにより完全非接触で入退室と滞在履歴を管理する仕組み
RFIDタグがトリガー磁界のIDを読み取り、タグIDとセットで送信

完全ハンズフリー・ノンストップ認証

無菌室やクリーンルームでは、衛生環境を保つために入退室時の管理が極めて重要です。 しかし、カードや指紋・顔認証などの接触型システムでは、防護服着用時の認証ミスや交差汚染のリスクが残ります。

ハンズフリーRFID入退室管理システムなら、スタッフがRFIDタグを身につけるだけで、完全非接触で入退室が可能になります。 接触動作なしで個人を識別し、入退履歴や滞在時間も自動記録。衛生管理と作業効率を両立し、現場の負担を大きく軽減します。

クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理の3つの導入効果

完全タッチレスで衛生レベルを維持

従業員はポケットにタグを入れたまま、通過するだけで認証完了。機器に一切触れる必要がないため、交差汚染のリスクを遮断します。

防護服・マスク着用でも高精度認証

生体情報(顔、指紋)に依存しない認証のため、クリーンスーツ、マスク、ゴーグル、二重手袋の着用時でも、認証精度は維持されます。

正確なログ記録(トレーサビリティ)

「誰が」「いつ」「どのエリアに」「どれぐらいの時間」滞在したかを自動でデジタル記録し、監査時の証跡として出力可能です。

クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理の機器構成と導入の流れ

RFIDタグの比較表(他方式との違い)

セミアクティブタグ(弊社製品) アクティブタグ パッシブタグ
電池 あり あり なし
通信距離 長い 長い 短い
特徴 ・磁界を検知した時のみ電波を送信
・磁界のIDで場所を特定
・電池が長持ち(交換が必要)
・常時発信タイプが一般的
・電波の強度や往復時間で場所を特定
・電池の交換が必要
・リーダ・ライタから給電して送信
・半永久的に使用可能
用途 ・所在管理/入退管理
・登下校見守り(管理)
・離院検知/盗難検知
・レースタイム自動計測
・重機・フォークリフトの接近検知
・所在管理/入退管理
・登下校見守り(管理)
・モノの紛失防止
・重機・フォークリフトの接近検知
・商品・在庫管理
・パレット管理
・万引き防止
・入退管理
・乗車カード

受信機/トリガー送信機

受信アンテナ/トリガーコイル

クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理の機器構成例

  • 無菌室でのハンズフリー入退室管理 機器構成

導入の流れ

  1. 01
    お問い合わせ・ヒアリング
    クリーンルーム向けRFIDハンズフリー入退室管理システムに関する課題がありましたら、お気軽にお問い合わせください。現場の課題についてお伺いし、運用に合わせた提案をさせていただきます。
  2. 02
    デモンストレーション・トライアル
    実際に機器をご覧いただきます。
  3. 03
    現地調査
    現地にて設置場所や運用環境を調査し、最適なシステム提案を行います。
  4. 04
    見積提示・ご注文
  5. 05
    設置・動作確認
    専門の担当者が動作確認させていただきます。
  6. 06
    運用開始

連携アプリケーションのご紹介

FAQ

最長3年です。
弊社のRFIDタグは、トリガー磁界の中でのみ動作する仕組みで省エネです。
※23℃の環境下で、1日の発信累積時間が1分間までの使用状態で、その他の場所ではノイズ磁界がない場所での使用を条件とする計算値です。使用条件、環境条件により大きく変化します。
IP65相当の防水仕様ですので、汗や雨の影響はありません。
トリガー磁界の強度は弱いため、人体や精密機器に影響はありません。
※トリガー磁界は、既存機器から影響を受ける可能性がありますので、現地調査が必要です。
使用する機器によって異なります。環境や間口に合わせて最適な機器をご提案します。
お客様での申請は不要です。
認証OKの場合のみ自動ドアを開ける、エアシャワーを作動させるといった接点出力連携(インターロック)についてはお問い合わせください。

クリーンルーム向けハンズフリー入退室管理に
マトリックスが選ばれる理由

高精度な一括検知・パイオニアとしての信頼性

マトリックスは、1993年にレース用非接触ICタグの開発に着手し、1999年に世界ではじめて製品化を実現したセミアクティブRFIDのパイオニアメーカーです。

弊社のセミアクティブRFIDシステムは、高い検知性能が求められる自転車レース計測技術をベースにし、トリガーID技術でより高精度になった他にはないRFIDシステムです。高速移動体や複数の人をハンズフリーで確実に一括認証したい時に最適な選択です。

【レースでの主な実績】自転車ロードレース(ジャパンカップ、ツアー・オブ・ジャパンほか)、マラソン・駅伝(大阪国際女子マラソン、全日本実業団駅伝〈ニューイヤー駅伝〉ほか)、競走馬調教タイムシステム、JKA 日本競輪学校 など。

自転車レース「スズカ8時間エンデューロ」の様子
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